SUMIFは、条件に合う行だけを合計する関数です。「東京の売上だけ足したい」「A商品の数量だけ数えたい」といった集計で使います。
Excel・Googleスプレッドシートの両方でまったく同じ書き方で動きます。
書式
=SUMIF(条件の範囲, 条件, [合計する範囲])
| 引数 | 内容 |
|---|---|
| 条件の範囲 | 条件を判定する列 |
| 条件 | 判定の内容。文字列や比較式は " で囲む |
| 合計する範囲 | 実際に足す列。省略すると条件の範囲を合計 |
引数の順番に注意してください。 条件の範囲が先、合計する範囲が後です。SUMIFS は逆順(合計する範囲が先)なので、混同しやすいところです。
基本の使い方
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 支店 | 商品 | 売上 |
| 2 | 東京 | A | 1200 |
| 3 | 大阪 | A | 800 |
| 4 | 東京 | B | 1500 |
| 5 | 大阪 | B | 950 |
東京の売上だけを合計します。
=SUMIF(A2:A5, "東京", C2:C5)
結果:2700(1200 + 1500)
A列から「東京」を探し、その行のC列を足しています。
条件をセル参照にすれば、入力で切り替えられます。
=SUMIF(A:A, E1, C:C)
E1に支店名を入れると、その支店の合計が出ます。列全体で指定すれば、行が増えても数式を直す必要がありません。
条件の書き方
条件はただの一致だけでなく、比較や部分一致も書けます。
| 条件 | 意味 |
|---|---|
"東京" |
東京と完全一致 |
">1000" |
1000より大きい |
">=1000" |
1000以上 |
"<>東京" |
東京以外 |
"東*" |
「東」で始まる(前方一致) |
"*店" |
「店」で終わる(後方一致) |
"*営業*" |
「営業」を含む |
"?京" |
2文字で2文字目が「京」 |
比較演算子は必ず " の中に入れます。 =SUMIF(C2:C5, >1000) はエラーになります。">1000" と書いてください。
セルの値と比較したいとき
比較演算子とセル参照を組み合わせるには、& で連結します。
=SUMIF(C2:C5, ">"&E1)
E1に1000が入っていれば「1000より大きい」の意味になります。">E1" と書くと、文字列の「E1」を探しに行ってしまうので注意してください。ここは最も間違えやすい箇所です。
ワイルドカード
* は任意の文字列、? は任意の1文字です。
=SUMIF(B2:B5, "A*", C2:C5)
商品名が「A」で始まるものだけ合計します。
* や ? そのものを検索したい場合は、前に ~ を付けます("~*")。
日付を条件にする
日付は文字列として書くと期待通りに動かないことがあります。DATE 関数か、セル参照を使うのが確実です。
=SUMIF(A2:A100, ">="&DATE(2026,4,1), C2:C100)
「特定の月だけ」を出したい場合は、範囲の上限と下限が要ります。SUMIFは条件を1つしか取れないので、引き算で表現します。
=SUMIF(A:A, ">="&DATE(2026,4,1), C:C) - SUMIF(A:A, ">="&DATE(2026,5,1), C:C)
4月以降の合計から5月以降の合計を引く=4月分。動きますが読みにくいので、素直に SUMIFS を使うほうがいいです。
=SUMIFS(C:C, A:A, ">="&DATE(2026,4,1), A:A, "<"&DATE(2026,5,1))
条件が2つ以上あるとき
SUMIFは条件を1つしか取れません。「東京」かつ「商品A」のような集計には SUMIFS を使います。
=SUMIFS(C2:C5, A2:A5, "東京", B2:B5, "A")
条件が1つでもSUMIFSで書いてしまうという方針もあります。後から条件を足すときに書き直さずに済むためです。
よくある失敗
合計が合わない・0になる
1. 引数の順番が逆
=SUMIF(合計範囲, 条件, 条件範囲) と書いてしまうケース。SUMIFは条件の範囲が先です。
2. 範囲の行数がずれている
条件の範囲が A2:A100、合計する範囲が C2:C50 のように長さが違うと、正しく対応しません。両方の開始行と行数を揃えてください。 列全体(A:A と C:C)で指定するのが最も安全です。
3. 余分なスペース
"東京 " と "東京" は別物です。見た目では分かりません。疑わしいときは元データを TRIM で整えます。
4. 数値が文字列になっている
他システムから貼り付けたデータでよく起きます。セルが左寄せになっていたら文字列です。合計対象が文字列だと0になります。
5. 比較演算子とセル参照を & でつないでいない
">"&E1 が正解です。">E1" は文字列の「E1」を探します。
#VALUE! が出る
範囲の指定が不正です。別ファイルへの参照が閉じている場合にも出ます。
Excelとの違い
書式・挙動ともにExcelと同じです。 ワイルドカード、比較演算子、& での連結もすべて共通です。
違いは次の点だけです。
- – Excelには
SUMIFの代わりに使えるSUMPRODUCTの高速版がありますが、実務では差を感じません - – Googleスプレッドシートでは、QUERY や FILTER という強力な代替手段が使えます
条件が複雑になってきたら、スプレッドシートでは QUERY を検討する価値があります。SQLに近い書き方で、集計とグループ化を一度に書けます。
まとめ
- – 書式は
=SUMIF(条件の範囲, 条件, 合計する範囲) - – 条件の範囲が先。SUMIFS とは順番が逆
- – 比較演算子は
">1000"のように"で囲む - – セル参照と組み合わせるときは
">"&E1 - – 条件が2つ以上なら SUMIFS
- – 合わないときは範囲のずれ・スペース・文字列化を疑う
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