AVERAGE関数の使い方・読み方|平均が想定と違うときの原因

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AVERAGE関数の使い方・読み方のイメージ

集計

AVERAGE関数の使い方・読み方

Excel関数辞典

読み方:AVERAGE は「アベレージ」と読みます。(一般的な読み方です。公式に読み仮名の定めはありません)

AVERAGEは、指定した範囲の平均値を求める関数です。

使える環境Excel○Googleスプレッドシート○
このページの中身(23項目)
  1. 書式
  2. 基本の使い方
  3. 空欄と0の違い
  4. 数式が返した空文字に注意
  5. 想定と合わない原因
  6. 条件付きの平均
  7. エラーが混ざっているとき
  8. Excelとの違い
  9. 平均が実態とずれる三つの理由
  10. ゼロを含めるかどうかを設計で決める
  11. 加重平均が必要な場面
  12. 平均に添えるべき数字
  13. 平均を見せるときの伝え方
  14. 集計表の標準構成
  15. 「集計」の関数を全体から見る
  16. 数式を書く前の手順
  17. どの関数でも共通する確認
  18. 引き継ぐときに残すこと
  19. このサイトの収録状況
  20. よくある質問
  21. この分野の他の記事
  22. まとめ
  23. 関連する関数

この記事の書式と対応環境の出どころ(2026-08-26 確認)

関数の仕様は追加・変更されることがあります。書式が合わないときは、上の公式ページで最新をご確認ください。

書き方は単純ですが、空欄と0の扱いを知らないと結果がずれます。この記事ではそこを中心に扱います。

AVERAGE関数の使い方の記事構成図
AVERAGE関数の使い方:この記事で扱う内容

書式

=AVERAGE(範囲1, [範囲2], ...)

基本の使い方

A
180
290
370
=AVERAGE(A1:A3)   → 80

離れた範囲もまとめて指定できます。

=AVERAGE(A1:A10, C1:C10)
AVERAGE関数の使い方の要点図
AVERAGE関数の使い方

空欄と0の違い

ここが最も重要です。

A
180
2(空欄)
370
=AVERAGE(A1:A3)   → 75

空欄は「無かったこと」として扱われます。 2件で割られて75です。

一方、A2に 0 が入っていると結果が変わります。

(A2 = 0 の場合)
=AVERAGE(A1:A3)   → 50

0は1件として数えられます。 3件で割られて50です。

「未回答」を空欄にするか0にするかで、平均が大きく変わります。未入力は空欄のままにしておくのが原則です。0を入れてしまうと、回答した人の平均が下がります。

数式が返した空文字に注意

=IF(A2="", "", A2*1.1)

このような数式の結果は、見た目は空欄ですが文字列です。 AVERAGEは文字列を無視するので、この場合は空欄と同じ扱いになります。

ただし、Excelでは範囲によってエラーになることがあります。安全に書くなら AVERAGEIF を使ってください。

=AVERAGEIF(A:A, "<>")

想定と合わない原因

1. 数値が文字列になっている

最も多い原因です

文字列は無視されるので、その分だけ件数が減り、平均がずれます。

確認する:

=COUNT(A2:A100)

COUNT が行数より少なければ文字列が混ざっています。セルが左寄せになっていないか見てください。

2. 0が入っている

上で書いた通りです。未入力に0を入れていないか確認してください。

3. 非表示の行も含まれている

AVERAGEはフィルタで隠れた行も計算に入れます。 表示中のデータだけで平均を出したいなら SUBTOTAL を使ってください。

=SUBTOTAL(101, A2:A100)

101 は「平均、非表示の行を除く」という意味です。

4. 外れ値に引っ張られている

平均は外れ値の影響を強く受けます。1件だけ極端な値があると、全体の平均が実感とずれます。

この場合は中央値を見てください。

=MEDIAN(A2:A100)

平均と中央値が大きく離れていたら、分布が偏っているサインです。売上や年収のように偏りが出やすいデータでは、中央値のほうが実態を表すことが多くなります。

両方を並べて出しておくのが実務的です。

条件付きの平均

条件を付けるなら AVERAGEIF / AVERAGEIFS を使います。

=AVERAGEIF(B:B, "東京", C:C)
=AVERAGEIFS(C:C, B:B, "東京", D:D, ">=1000")

エラーが混ざっているとき

範囲内に #N/A などがあると、AVERAGEもエラーになります。元のエラーを潰すのが基本です。

=IFERROR(元の数式, "")

"" を返せばAVERAGEは無視します。0 を返すと平均が下がるので、ここは "" にしてください。

Excelとの違い

AVERAGE・AVERAGEIF・AVERAGEIFS・MEDIAN はすべて共通です。書式も挙動も同じです。

Excelには AGGREGATE(エラーを無視して集計)がありますが、スプレッドシートにはありません。代わりに QUERY や FILTER を使います。

=AVERAGE(FILTER(C:C, B:B="東京"))

平均が実態とずれる三つの理由

平均は計算そのものは単純ですが、出てきた数字が実態を表しているとは限りません。集計結果を人に見せる立場なら、次の三つは押さえておく必要があります。

第一に、空欄とゼロの違いです。平均を求める関数は、空欄を計算から除外します。ゼロは数値なので計算に含めます。未回答を空欄で持っているか、ゼロで持っているかによって、平均はまったく変わります。アンケートの集計では、これが結果を左右します。未回答をゼロとして扱うのは、たいていの場合は誤りです。

第二に、数式が返した空文字の扱いです。見た目は空欄でも、中身は空文字という文字列です。これは数値ではないため計算からは除外されますが、環境によっては扱いが違うことがあります。安全のためには、そもそも空文字を返さない設計にするのが確実です。

第三に、極端な値の影響です。平均は外れ値に大きく引っ張られます。ほとんどが数千円の取引の中に一件だけ数百万円があれば、平均は実感とかけ離れます。この場合は中央値を併記するのが誠実です。平均と中央値が大きく離れているなら、分布が偏っている証拠になります。

集計表を作るときは、平均だけでなく件数と中央値も並べて出しておくと、読み手が誤解しにくくなります。


ゼロを含めるかどうかを設計で決める

平均を出す前に、ゼロをどう扱うかを決めてください。ここが曖昧なまま数式を書くと、後から数字の意味を説明できなくなります。

売上の平均を出す場合、売上ゼロの日を含めるかどうかで意味が変わります。含めれば「営業日あたりの平均売上」、含めなければ「売上があった日の平均売上」です。どちらも正しい指標ですが、別の指標です。

ゼロを除外したいなら、条件付きの平均関数でゼロより大きいという条件を指定します。あるいは、そもそもゼロを空欄で持つようにデータの持ち方を変える方法もあります。

逆に、空欄をゼロとして扱いたい場合は、合計を件数で割る形に書き換えます。この場合の件数は、空欄を含めた全体の件数です。

どちらの方針を採るにせよ、集計表の見出しに明記してください。「売上のあった日の平均」と書いてあれば、読み手は誤解しません。数字だけを出して解釈を任せると、必ず食い違いが起きます。


加重平均が必要な場面

単純な平均が使えない場面があります。数量が異なるものの平均を求めるときです。

たとえば、三つの店舗の平均単価を求めたいとします。各店舗の平均単価をさらに平均すると、販売数の少ない店舗と多い店舗が同じ重みで扱われます。これは実態を表しません。正しくは、全店舗の売上合計を全店舗の販売数合計で割ります。

同じことは、月ごとの達成率の平均でも起こります。件数の少ない月と多い月を同じ重みで平均すると、実態とずれます。

数量で重みを付けた平均を加重平均といいます。掛けてから足す関数を使うと、一つの数式で書けます。単価と数量を掛けて合計し、数量の合計で割る形です。→ SUMPRODUCT関数の使い方

平均を出すときは、「これは重みを考えなくていいのか」と一度自問してください。単位あたりの値を平均する場面では、たいてい加重平均が正解です。


平均に添えるべき数字

平均だけを示すと、読み手は判断を誤ります。集計表に一緒に出しておくと役に立つ数字がいくつかあります。

件数は必須です。平均が同じでも、三件の平均と三百件の平均では信頼度がまったく違います。件数がなければ、その平均をどれだけ信用してよいか判断できません。

中央値は、分布の偏りを示します。平均より大きく低ければ、少数の大きな値が全体を引き上げています。

最大値と最小値は、幅を示します。平均が同じでも、幅が広ければばらつきが大きいということです。

標準偏差まで出せば、ばらつきの程度が数値で分かります。ただし読み手が統計に慣れていない場合、かえって混乱させることもあります。相手を見て決めてください。

集計表の設計としては、件数、平均、中央値、最大、最小の五つを並べておけば、たいていの用途で足ります。列が増えることを嫌う場合でも、件数だけは必ず添えてください。


平均を見せるときの伝え方

集計結果を人に見せる立場なら、数字だけでなく前提も一緒に伝える必要があります。平均は特に誤解されやすい指標です。

見出しに条件を書いてください。「平均単価」では不十分です。「売上があった日の平均単価」「税抜の平均単価」「全店舗の加重平均単価」。何をどう平均したのかが分かる見出しにします。

件数を併記してください。三件の平均と三百件の平均では、意味がまったく違います。件数がなければ、その平均をどれだけ信用してよいか判断できません。

期間を明記してください。いつからいつまでのデータなのか。集計の基準日はいつなのか。同じ表を後から見返したときに、自分でも分からなくなります。

外れ値の扱いを説明してください。極端な値を除いているなら、その基準を書きます。除いていないなら、中央値も併記して分布の偏りが分かるようにします。

未入力の扱いも明記してください。空欄を除外しているのか、零として扱っているのか。この違いで数字は大きく変わります。

数字だけを出して解釈を相手に任せると、必ず食い違いが起きます。前提を書くのは、相手のためというより、後で自分が説明を求められたときのためです。


集計表の標準構成

平均を含む集計表を作るとき、載せる項目を決めておくと迷いません。実務で使いやすい構成は次のとおりです。

件数、合計、平均、中央値、最大、最小。この六つを並べます。列が増えることを嫌う場合でも、件数だけは必ず入れてください。

区分ごとに集計する場合は、区分を行に並べ、この六つを列に並べます。条件付きの集計関数を、区分のセルを条件にして書けば、一行分の数式をコピーするだけで完成します。

最終行に全体の集計を置きます。区分ごとの件数を合計して、全体の件数と一致するかを確認する検算にもなります。

該当がない区分では、平均がエラーになります。エラー回避の関数で包み、該当なしという表示にしてください。零を返すと、平均が零であるかのように見えます。

この構成にしておけば、どの区分が多いのか、ばらつきが大きいのはどこか、といった判断が一目でできます。平均だけを並べた表より、はるかに情報量が多くなります。

「集計」の関数を全体から見る

集計は数値をまとめる関数群です。同じカテゴリの関数は、つまずく場所も似ています。この記事のほかに48本あります。

記事
ABS
AGGREGATE
AVERAGEIF
AVERAGEIFS
CEILING
CORREL
COUNT
COUNTA
COUNTBLANK
COUNTIF
COUNTIFS
COUNTUNIQUE
FLOOR
GEOMEAN
INT
LARGE
MAX
MAXIFS
MEDIAN
MIN
MINIFS
MOD
MODE
PERCENTILE
POWER
PRODUCT
QUARTILE
QUOTIENT
RAND
RANDBETWEEN
RANK
ROUND
ROUNDDOWN
ROUNDUP
SIGN
SMALL
SPARKLINE
SQRT
STDEV
SUBTOTAL
SUM
SUMIF
SUMIFS
SUMPRODUCT
SUMSQ
TRIMMEAN
TRUNC
VAR

このカテゴリで共通するつまずき

空欄と0の扱いが結果を左右します。未入力を0で埋めると平均が下がります。1つで理解した内容は、同じカテゴリの他の関数にもそのまま使えます。

どれを使うかの決め方

条件の数で使う関数が変わります。将来増えるなら複数条件に対応する形にしてください。関数の一覧を眺めて選ぼうとすると、どれも当てはまるように見えて決まりません。

迷ったときは

→ 全関数の一覧 に目的別の索引があります。


数式を書く前の手順

書き始める前に決めておくことがあります。ここが曖昧なまま書くと、途中で行き詰まります。

1. 出したい結果を一文で書く

「何を、どの条件で、どんな形で出したいか」。この一文が書ければ、関数はほぼ決まります。書けないなら、まだ要件が固まっていません。

2. 元データの型を確認する

空欄と0の扱いが結果を左右します。未入力を0で埋めると平均が下がります。=ISNUMBER(A2) で数値かどうかを確認できます。見た目が同じでも、数値と文字列は別物です。

3. 空欄と0の扱いを決める

未入力なのか、実績が0なのか。表の意味が変わります。どちらとして扱うかを決めてから書いてください。

4. 条件の数を数える

条件の数で使う関数が変わります。将来増えるなら複数条件に対応する形にしてください。将来条件が増える可能性があるなら、最初から複数条件に対応する形にしてください。

5. 共有先の環境を確認する

新しい関数は、古い環境で開くとエラーになります。社外に渡すファイルでは、この一点で選択肢が変わります。

6. 1行だけ書いて確認する

全行にコピーする前に、1行分の結果が正しいかを見てください。間違ったまま広げると、直す手間が増えます。


どの関数でも共通する確認

関数を問わず、結果がずれる原因は限られています。この5つを確認すれば、大半が解決します。

参照を固定したか

下方向にコピーする数式では、動いてはいけない参照を固定します。上の数行だけ見て判断しないでください。ずれは下のほうで表面化します。

範囲の行数が揃っているか

複数の範囲を渡す関数では、行数がずれると結果が狂います。エラーにならず値が返るため、気づきにくい種類の間違いです。

型が揃っているか

=ISNUMBER(A2)

数値として入っているかを判定します。システムから書き出したデータでは、これが原因のことが多くあります。

前後に空白が入っていないか

=LEN(A2)&" / "&LEN(TRIM(A2))

数が違えば、余分な空白が入っています。見た目では判別できません。

別の方法で検算したか

同じ数字を別の関数でも出して、突き合わせてください。1つの結果だけを見ても、正しいかどうかは判断できません。

最終行まで確認したか

一番下までスクロールして、結果を見てください。途中から値が変わっていないかを確認します。


引き継ぐときに残すこと

数式は動いていても、意図は残りません。渡す前に、次の点をシート内にメモしてください。3分で終わります。

何を出している数式か

一行で構いません。読めば分かると思っても、数か月後の自分には分かりません。

どの表を参照しているか

参照先のシート名と、更新の担当。別ファイルなら、その場所も書いてください。

該当しないときの扱い

空欄にしているのか、文言を出しているのか、エラーのまま残しているのか。書いていないと、受け取った側は空欄をデータなしと読みます。

触ってはいけない場所

列を挿入すると壊れる数式がある場合、必ず書き残してください。この一行があるだけで、引き継ぎ後の事故が大きく減ります。

使った関数の対応環境

新しい関数を使っている場合、古い環境では開けません。共有の範囲が広がる可能性があるなら、明記してください。

確定した期間は値にする

締めた月の集計は、値貼り付けにしてください。参照元を消しても壊れなくなり、ファイルも軽くなります。

このサイトの収録状況

現在、201本の記事をカテゴリ別に整理しています。関数名が分からない場合は、カテゴリから探してください。

カテゴリ記事数
目的別51本
集計47本 ←この記事
文字列31本
日付19本
検索・参照15本
条件15本
機能12本
配列・抽出10本
関数一覧1本

探し方の順番

関数名が分かっているなら検索窓から。やりたいことだけ決まっているなら「目的別」から。近い関数を比べたいなら、同じカテゴリの一覧から入ってください。

記事の構成

どの記事も、書式・実例・つまずきやすいところ・似た関数との使い分けを同じ順番で並べています。1本読めば、他の記事も同じ場所を探せます。


よくある質問

Q. 空欄は計算に含まれますか

含まれません。ゼロは含まれます。この違いが結果を左右します。

Q. 文字列が混ざっているとどうなりますか

無視されます。ただし、数値として扱われるべき値が文字列として入っていると、その分だけ件数が減り、平均が変わります。

Q. ゼロで割ったというエラーが出ます

対象となる数値が一つもありません。範囲の指定が間違っているか、すべてが文字列として入っています。

Q. 条件を付けて平均を出したいのですが

条件付きの平均関数があります。書き方は条件付きの合計関数と同じです。→ AVERAGEIF関数の使い方

Q. 上位と下位を除いた平均は出せますか

外れ値を除いた平均を求める関数があります。ただし除外する割合を指定する必要があり、恣意的になりやすい点には注意してください。

Q. 非表示の行を除きたいのですが

小計の関数で平均を指定すると、表示されている行だけが対象になります。→ SUBTOTAL関数の使い方

Q. 平均を四捨五入したいのですが

丸めの関数で包んでください。表示形式を変えるだけでは、内部の値は変わりません。

Q. 中央値も出せますか

中央値を求める関数があります。平均と並べて出しておくと、分布の偏りが分かります。




この分野の他の記事

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まとめ

  • 書式は =AVERAGE(範囲)
  • 空欄は無視、0は1件として数える。未入力に0を入れない
  • 文字列は無視されるので、混ざっていると平均がずれる
  • フィルタ中の平均は SUBTOTAL
  • 平均と中央値を並べて見ると、分布の偏りに気づける

関連する関数