カテゴリー: 集計

  • COUNTA関数の使い方|入力済みのセルを数える

    COUNTAは、空欄でないセルの個数を数える関数です。

    数値だけを数える COUNT と違い、文字列も日付も数えます。 「入力済みの行数を数えたい」という最も多い用途では、こちらが正解です。

    書式

    =COUNTA(範囲1, [範囲2], ...)

    COUNTとの違い

    A
    1 120
    2 りんご
    3 (空欄)
    4 2026/4/1
    =COUNT(A1:A4)    → 2   (数値と日付のみ)
    =COUNTA(A1:A4)   → 3   (空欄以外すべて)

    文字列の列に COUNT を使うと0になります。 「なぜか0になる」という相談の大半がこれです。

    数式が返した空文字の落とし穴

    これが最も注意すべき点です。

    =IF(A2="", "", A2*1.1)

    この数式が入ったセルは、見た目は空欄ですが、COUNTAは1件として数えます。

    セルには「空文字("")という値」が入っているためで、「何も入っていない」状態とは区別されます。

    見た目通りに数える

    =COUNTIF(A2:A100, "<>")

    COUNTIF のこの書き方なら、数式が返した "" は数えられません。数式が入った列で件数を数えるときは、必ずこちらを使ってください。

    厳密に「未入力」を数える

    =SUMPRODUCT(--ISBLANK(A2:A100))

    ISBLANK は「本当に何も入っていない」かを判定します。数式の入ったセルは FALSE を返します。

    実用例

    入力済みの行数

    =COUNTA(A2:A1000)

    見出し行を含めないよう、範囲は2行目から始めてください。

    入力漏れの検出

    =COUNTA(A2:A100) - COUNTA(B2:B100)

    A列は入っているのにB列が空、という件数が分かります。

    可変範囲を作る

    OFFSET と組み合わせます。

    =OFFSET(A2, 0, 0, COUNTA(A2:A1000), 1)

    データ量に自動で追従する範囲になります。グラフの参照範囲などに使えます。

    ただし途中に空行があると、範囲が実際より短くなります。 連続したデータでのみ使ってください。

    最終行を求める

    =COUNTA(A:A)

    見出しを含むなら1を引きます。空行があると正確でないので、確実にやるなら次の形です。

    =MAX(FILTER(ROW(A:A), A:A<>""))

    複数条件で数えたいとき

    COUNTAには条件を付けられません。COUNTIF / COUNTIFS を使ってください。

    =COUNTIF(A:A, "東京")
    =COUNTIFS(A:A, "東京", B:B, ">=1000")

    重複を除いて数える

    =COUNTA(UNIQUE(FILTER(A2:A100, A2:A100<>"")))

    UNIQUE で重複を除き、FILTER で空欄を除いてから数えています。

    COUNTBLANKとの関係

    COUNTBLANK は空欄を数えます。

    =COUNTBLANK(A2:A100)

    COUNTAとCOUNTBLANKを足しても、全体の件数にならないことがあります。 数式が返した "" を、COUNTAは「あり」、COUNTBLANKは「空欄」として、両方が数えてしまうためです。

    合計が合わないときは、この重複を疑ってください。

    Excelとの違い

    COUNTA・COUNT・COUNTBLANK ともに共通です。書式も挙動も同じで、空文字の扱いも同じです。

    まとめ

    • – 書式は =COUNTA(範囲)空欄以外すべてを数える
    • – 入力済みの行数を数えるなら COUNT ではなくCOUNTA
    • 数式が返した "" を1件として数えるのが最大の落とし穴
    • – 見た目通りに数えるなら =COUNTIF(範囲, "<>")
    • – 厳密な未入力は ISBLANK を使う

    関連する関数

  • SUMPRODUCT関数の使い方|掛けて足す、そして複数条件の集計

    SUMPRODUCTは、対応する要素を掛け合わせて、その合計を返す関数です。

    「単価 × 数量」を全行分まとめて合計する、というのが本来の用途です。ただし実務では、SUMIFS では書けない条件の集計に使われることのほうが多くなります。

    書式

    =SUMPRODUCT(範囲1, [範囲2], ...)

    範囲はすべて同じ大きさである必要があります。

    基本の動き

    A B
    1 単価 数量
    2 100 3
    3 200 2
    4 150 4
    =SUMPRODUCT(A2:A4, B2:B4)

    結果:1300(100×3 + 200×2 + 150×4)

    作業列に「金額」を作って SUM する必要がありません。列を1つ減らせます。

    掛け算がANDになる仕組み

    ここがSUMPRODUCTの本領です。

    TRUE は1、FALSE は0として扱われます。この性質を使うと、条件判定を掛け算で表現できます。

    =SUMPRODUCT((A2:A100="東京") * (B2:B100>=1000))
    • – 両方 TRUE → 1 × 1 = 1
    • – 片方 FALSE → 1 × 0 = 0

    つまり掛け算が ANDになり、合計が「条件に合う件数」になります。

    金額を合計するなら、値の範囲を掛けます。

    =SUMPRODUCT((A2:A100="東京") * (B2:B100>=1000) * C2:C100)

    条件に合う行だけ 1 × 金額、合わない行は 0 × 金額 = 0 になり、合計されます。

    同様に、足し算が OR になります。

    =SUMPRODUCT(((A2:A100="東京") + (A2:A100="大阪")) * C2:C100)

    括弧を忘れないでください。 + より * が先に計算されるため、括弧がないと意図が変わります。

    SUMIFSで書けるなら、そちらを使う

    上の例は SUMIFS でも書けます。

    =SUMIFS(C:C, A:A, "東京", B:B, ">=1000")

    読みやすさでは SUMIFS が上です。 処理も軽い。書けるならSUMIFSを使ってください。

    SUMPRODUCTを使うべきなのは、SUMIFSでは書けない場合だけです。

    SUMIFSでは書けない集計

    1. 条件に計算が入る

    「単価×数量が1000以上の行」のように、条件式の中に計算がある場合。

    =SUMPRODUCT((A2:A100 * B2:B100 >= 1000) * 1)

    SUMIFS の条件は文字列で書くため、こうした計算を含められません。

    2. 月ごとの集計を関数で導く

    =SUMPRODUCT((MONTH(A2:A100)=4) * C2:C100)

    日付から月を取り出して判定しています。SUMIFS では期間の上限下限で表現する必要がありますが、SUMPRODUCTなら直接書けます。

    3. 重複を除いた件数

    =SUMPRODUCT(1/COUNTIF(A2:A100, A2:A100))

    同じ値がn個あれば 1/n がn回足されて1になる、という仕組みです。

    範囲に空欄があると #DIV/0! になります。 空欄のない範囲に限定するか、次のように書きます。

    =SUMPRODUCT((A2:A100<>"") / COUNTIF(A2:A100, A2:A100 & ""))

    スプレッドシートなら UNIQUE のほうが簡単です。

    =COUNTA(UNIQUE(FILTER(A2:A100, A2:A100<>"")))

    4. 部分一致での集計

    =SUMPRODUCT(ISNUMBER(SEARCH("営業", B2:B100)) * C2:C100)

    SUMIF のワイルドカードでも書けますが、複数の条件と組み合わせるならこちらが素直です。

    5. 加重平均

    =SUMPRODUCT(A2:A100, B2:B100) / SUM(B2:B100)

    「単価 × 数量の合計 ÷ 数量の合計」=加重平均単価です。AVERAGE では出せません。

    注意点

    範囲の大きさを揃える

    すべての範囲が同じ行数でなければ #VALUE! になります。列全体(A:A)と A2:A100 を混ぜないでください。

    文字列が混ざると #VALUE!

    掛け算の対象に文字列があるとエラーになります。条件式で包むか、-- で数値化してください。

    =SUMPRODUCT(--(A2:A100="東京"))

    -- は「マイナスを2回かける」ことで TRUE/FALSE を1/0に変換する定番の書き方です。* 1 でも同じです。

    動作が重い

    SUMPRODUCTは範囲全体を計算します。列全体を指定して何本も置くと重くなります。範囲を実際に使う分だけに限定してください。

    Excelとの違い

    書式・挙動ともに共通です。-- による数値化も同じように使えます。

    Excelでは古くから「配列数式の代わり」としてSUMPRODUCTが多用されてきましたが、現在は SUMIFSFILTER で書けることが増えています。

    スプレッドシートでは QUERY FILTER ARRAYFORMULA があるため、SUMPRODUCTの出番はさらに少なくなります。

    =SUM(FILTER(C2:C100, A2:A100="東京", B2:B100>=1000))

    こちらのほうが読みやすい場面が多いので、まずこちらを検討してください。

    まとめ

    • – 書式は =SUMPRODUCT(範囲1, 範囲2)掛けて足す
    • 掛け算が AND、足し算が OR になる
    • SUMIFS で書けるなら、SUMIFSのほうが読みやすく軽い
    • – 出番は「条件に計算が入る」「加重平均」など、SUMIFSで書けない場合
    • – 範囲の大きさは必ず揃える
    • – スプレッドシートなら FILTERQUERY で代替できることが多い

    関連する関数

  • SUBTOTAL関数の使い方|フィルタで絞り込んだ分だけ集計する

    SUBTOTALは、フィルタで絞り込んだ結果だけを集計する関数です。

    SUM は隠れている行も足してしまいます。「フィルタで東京だけ表示したのに、合計が全社のまま」——これを解決するのがSUBTOTALです。

    書式

    =SUBTOTAL(集計方法, 範囲1, [範囲2], ...)

    第1引数に番号で集計方法を指定するのが特徴です。

    集計方法の番号

    1桁 3桁 集計内容
    1 101 平均(AVERAGE
    2 102 数値の個数(COUNT
    3 103 空欄でない個数(COUNTA)
    4 104 最大値(MAX)
    5 105 最小値(MIN)
    6 106 積(PRODUCT)
    7 107 標本標準偏差(STDEV)
    8 108 母標準偏差(STDEVP)
    9 109 合計(SUM
    10 110 標本分散(VAR)
    11 111 母分散(VARP)

    実務で使うのは 9 と 109(合計)、次いで 3 と 103(件数)がほとんどです。

    1桁と3桁の違い

    ここが最も重要です。

    フィルタで隠れた行 手動で非表示にした行
    1桁(9など) 除外する 含める
    3桁(109など) 除外する 除外する

    つまり、

    • フィルタだけ使うなら、どちらでも同じ結果
    • 行を右クリックで非表示にすることがあるなら 3桁

    迷ったら 109(3桁)を使ってください。 「見えている行だけ」という直感に一致します。

    基本の使い方

    A B
    1 支店 売上
    2 東京 1200
    3 大阪 800
    4 東京 1500
    =SUBTOTAL(109, B2:B4)

    フィルタ無しなら 3500。フィルタで「東京」だけ表示すると 2700 に変わります。

    数式を書き換えていないのに結果が変わる——これがSUBTOTALの働きです。

    件数を数えるなら次の形です。

    =SUBTOTAL(103, A2:A4)

    SUMとの使い分け

    やりたいこと 使う関数
    常に全件の合計 SUM
    表示中の行だけの合計 SUBTOTAL(109, …)
    条件で絞った合計(フィルタ不要) SUMIF / SUMIFS

    フィルタを使う表では、集計行は必ずSUBTOTALにしてください。 SUMのままだと、絞り込んでも数字が変わらず、見る人が誤解します。これは実務で頻繁に起きるミスです。

    小計が二重計上されない仕組み

    SUBTOTALには、もうひとつ重要な性質があります。

    範囲内に他のSUBTOTALがあると、それを無視します。

    小計行をいくつも挟んだ表で、最後に総合計を出す場面を考えてください。

    A列の途中に  =SUBTOTAL(109, B2:B10)   ← 小計
                 =SUBTOTAL(109, B12:B20)  ← 小計
    最終行に     =SUBTOTAL(109, B2:B21)   ← 総合計

    普通の SUM で総合計を出すと、小計まで足してしまい2倍になります。 SUBTOTALなら小計を自動で除外するので、正しい総合計が出ます。

    小計を含む表では、すべてSUBTOTALで統一するのが定石です。

    フィルタで隠れた行だけを数える

    「絞り込みで何件除外されたか」を出したいなら、全件から表示件数を引きます。

    =COUNTA(A2:A100) - SUBTOTAL(103, A2:A100)

    表の一番上に集計を置く

    集計行を表のに置くと、フィルタをかけたときにスクロールせず確認できます。

    ただし、集計行が範囲に含まれないよう注意してください。表が2行目から始まるなら、集計は1行目に置き、範囲は A2:A1000 とします。

    なお、集計行を表の上に置くと、フィルタの範囲に含まれてしまうことがあります。フィルタは表の見出し行から設定してください。

    Excelとの違い

    SUBTOTALは共通です。 番号の意味も1桁/3桁の違いも同じです。

    違いは代替手段です。

    Excel スプレッドシート
    AGGREGATE(エラー無視+非表示除外) ある ない
    QUERY ない ある

    Excelの AGGREGATE は、SUBTOTALの機能に加えてエラー値を無視できます。範囲に #N/A が混ざっていてもエラーになりません。スプレッドシートにはこれがないので、元のエラーを IFERROR で潰しておく必要があります。

    一方スプレッドシートでは、そもそもフィルタを使わずに QUERYFILTER で絞り込む書き方が使えます。

    =SUM(FILTER(B2:B100, A2:A100="東京"))

    画面のフィルタ状態に依存しないぶん、こちらのほうが再現性は高いです。人に渡すファイルではこちらを検討する価値があります。

    まとめ

    • – 書式は =SUBTOTAL(集計方法, 範囲)
    • 合計は 109、件数は 103 を覚えておけば足りる
    • 1桁は手動非表示を含み、3桁は除外する。迷ったら3桁
    • – フィルタを使う表の集計行は、必ずSUBTOTALにする
    • 範囲内の他のSUBTOTALを無視するので、小計と総合計が二重にならない

    関連する関数

    • SUM — 常に全件を合計する
    • SUMIF — 条件で絞った合計(フィルタ不要)
    • FILTER — 条件に合う行を抽出する
    • QUERY — 絞り込みと集計をまとめて書く
    • 関数一覧に戻る
  • COUNT関数の使い方|COUNTA・COUNTBLANKとの違い

    COUNTは、数値が入っているセルの個数を数える関数です。

    名前が似た関数が複数あり、どれを使うべきか迷いやすいのがこの関数の実務上の課題です。この記事ではその違いを整理します。

    書式

    =COUNT(範囲1, [範囲2], ...)

    数え方の違いを整理する

    関数 数えるもの
    COUNT 数値が入っているセル
    COUNTA 空欄でないセル(文字列・数式の結果も含む)
    COUNTBLANK 空欄のセル
    COUNTIF 条件に合うセル
    COUNTIFS 複数条件に合うセル

    次の表で実際に確認します。

    A
    1 120
    2 りんご
    3 (空欄)
    4 250
    5 2026/4/1
    =COUNT(A1:A5)        → 3
    =COUNTA(A1:A5)       → 4
    =COUNTBLANK(A1:A5)   → 1

    COUNTが3になるのは、日付も数値として数えられるからです。スプレッドシートもExcelも、日付は内部的に数値(シリアル値)で保持しています。

    「りんご」は文字列なのでCOUNTでは数えられません。

    実務での使い分け

    入力済みの行数を数えたい → COUNTA

    最も多い用途です。

    =COUNTA(A2:A1000)

    文字列の列にCOUNTを使うと0になります。 「なぜか0になる」という相談の大半がこれです。

    数値として認識されているか確認したい → COUNT

    これがCOUNTの最も有用な使い方です。

    =COUNT(A2:A100)

    これが行数より少なければ、数値のはずの列に文字列が混ざっています。他システムからコピーしたデータやCSVでよく起きます。

    SUM の合計が合わないときは、まずこれで確認してください。原因の切り分けが一発でできます。

    未入力を数えたい → COUNTBLANK

    =COUNTBLANK(B2:B100)

    入力漏れのチェックに使います。

    可変範囲を作りたい → COUNTA

    OFFSET と組み合わせて、データ量に追従する範囲を作れます。

    =OFFSET(A2, 0, 0, COUNTA(A2:A1000), 1)

    数式が返した空文字の扱い

    ここが最大の落とし穴です。

    =IF(A2="", "", A2*1.1)

    このような数式が入ったセルは、見た目は空欄ですが、空欄ではありません。

    関数 数式が返した ""
    COUNTA 1件として数える
    COUNTBLANK 空欄として数える
    ISBLANK FALSE を返す

    COUNTAとCOUNTBLANKで扱いが違うため、両方を足しても全体の件数にならないことがあります。

    対策: 数式の入った列で件数を数えるなら、COUNTIF で空でないものを数えるほうが確実です。

    =COUNTIF(A2:A100, "<>")

    この書き方なら、数式が返した "" は数えられません。見た目通りの件数が得られます。

    複数範囲を数える

    離れた範囲をまとめて数えられます。

    =COUNT(A1:A10, C1:C10, E5)

    条件付きで数えたいとき

    条件を付けるなら COUNTIF または COUNTIFS を使います。

    =COUNTIF(A:A, "東京")
    =COUNTIFS(A:A, "東京", B:B, ">=1000")

    重複を除いて数えたい

    COUNTシリーズでは直接できません。 方法は2つあります。

    UNIQUE と組み合わせる(スプレッドシート)

    =COUNTA(UNIQUE(A2:A100))

    COUNTIF で逆数を足す(Excelでも動く)

    =SUMPRODUCT(1/COUNTIF(A2:A100, A2:A100))

    同じ値がn個あれば 1/n がn回足されて1になる、という仕組みです。範囲に空欄があると #DIV/0! になるので、空欄のない範囲に限定してください。

    スプレッドシートなら QUERY でも書けます。

    =QUERY(A:A, "select count(A) group by A", 1)

    よくある失敗

    0になる

    文字列の列にCOUNTを使っています。 COUNTA を使ってください。

    想定より多い

    数式が返した "" を数えています。 =COUNTIF(範囲, "<>") に切り替えてください。

    想定より少ない

    数値のはずの列に文字列が混ざっています。 これはCOUNTの誤りではなく、データ側の問題です。セルが左寄せになっていないか確認してください。

    空欄を数えたのに合わない

    COUNTBLANKは数式が返した "" を空欄として数えます。厳密に「何も入力されていない」を数えたいなら、ISBLANK を使った配列計算が必要です。

    =SUMPRODUCT(--ISBLANK(A2:A100))

    Excelとの違い

    COUNT・COUNTA・COUNTBLANK・COUNTIF・COUNTIFS はすべて共通です。書式も挙動も同じです。

    違いは代替手段です。

    やりたいこと Excel スプレッドシート
    重複を除いた件数 SUMPRODUCT / UNIQUE(365以降) UNIQUE / QUERY
    グループ別の件数 ピボットテーブル QUERY 1行

    まとめ

    • COUNT は数値だけを数える。日付も数値として数えられる
    • – 入力済みの行数を数えたいなら COUNTA
    • COUNTが行数より少なければ、文字列が混ざっている — 合計が合わないときの切り分けに使える
    • – 数式が返した ""COUNTAでは1件として数えられる
    • – 見た目通りに数えたいなら =COUNTIF(範囲, "<>")

    関連する関数

  • COUNTIFS関数の使い方|複数条件で件数を数える

    COUNTIFSは、複数の条件をすべて満たす行の件数を数える関数です。

    COUNTIF の複数条件版で、引数の順番も自然な形(条件範囲、条件のペアを並べるだけ)です。SUMIFS のような順番の逆転がないので、混乱しにくい関数です。

    書式

    =COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)

    条件範囲と条件をペアで並べるだけです。ペアはいくつでも追加できます。

    SUMIFS と違い、最初に「数える範囲」を書く必要はありません。 条件範囲そのものが数える対象になります。

    基本の使い方

    A B C
    1 日付 支店 売上
    2 2026/4/3 東京 1200
    3 2026/4/8 大阪 800
    4 2026/5/2 東京 1500
    5 2026/5/9 東京 950

    東京かつ売上1000以上の件数を数えます。

    =COUNTIFS(B2:B5, "東京", C2:C5, ">=1000")

    結果:2

    条件はすべて満たす必要があります(AND条件)。

    条件の書き方

    COUNTIF と同じです。

    条件 意味
    "東京" 完全一致
    ">1000" 1000より大きい
    ">=1000" 1000以上
    "<>東京" 東京以外
    "" 空欄
    "<>" 空欄でない
    "東*" 「東」で始まる
    "*営業*" 「営業」を含む

    セルの値と比較するときは & で連結します。

    =COUNTIFS(C:C, ">"&F1, B:B, F2)

    ">F1" と書くと文字列の「F1」を探します。 最頻出の間違いです。

    日付の期間を数える

    同じ列に2つの条件を付けられるのが、COUNTIFSの実用上の利点です。

    =COUNTIFS(A:A, ">="&DATE(2026,4,1), A:A, "<"&DATE(2026,5,1))

    「4月1日以上、かつ5月1日未満」=4月の件数です。

    上限は < で翌月1日を指定してください。<= で4月30日を指定すると、時刻を含むデータ(4月30日 15:00 など)が漏れます。ここは実務でよく起きる漏れです。

    進捗管理に使う

    未処理・処理中・完了といったステータス管理では、COUNTIFSが最もよく使われます。

    =COUNTIFS(D:D, "未処理", E:E, "<"&TODAY())

    「未処理、かつ期限が今日より前」=遅延している件数です。

    担当者別の遅延件数なら条件を足します。

    =COUNTIFS(D:D, "未処理", E:E, "<"&TODAY(), F:F, G2)

    この形の数式を1本作って下にコピーすれば、担当者別の遅延一覧ができます。

    集計表を作る

    行に支店、列にステータスを置いたクロス集計は、絶対参照の付け方で作れます。

    =COUNTIFS($B:$B, $F2, $D:$D, G$1)
    • - $F2 … 行方向は支店名(列を固定)
    • - G$1 … 列方向はステータス(行を固定)

    1セルで正しく動くことを確認してから、全方向にコピーしてください。

    OR条件を数えたいとき

    COUNTIFSはAND条件専用です。「東京または大阪」を数えるには次の方法を使います。

    1. 足し算する

    =COUNTIFS(B:B, "東京") + COUNTIFS(B:B, "大阪")

    条件が2〜3個ならこれが最も分かりやすい。

    2. 配列で渡してSUMで包む

    =SUM(COUNTIFS(B:B, {"東京","大阪"}))

    候補が多いときはこちらが短く書けます。

    3. 重複に注意

    「東京 または 売上1000以上」のように異なる列でORを取る場合、単純な足し算では両方に該当する行を二重に数えます。

    =COUNTIF(B:B,"東京") + COUNTIF(C:C,">=1000") - COUNTIFS(B:B,"東京", C:C,">=1000")

    両方に該当する分を引く必要があります。ここは見落としやすいので注意してください。

    よくある失敗

    0になる

    1. 余分なスペース

    "東京 ""東京" は別物です。

    2. 全角と半角

    "A""A" は一致しません。

    3. 数値が文字列になっている

    ">=1000" の条件は、対象が文字列だと一致しません。セルが左寄せなら文字列です。COUNT で確認できます。

    4. 比較演算子とセル参照を & でつないでいない

    ">"&F1 が正解です。

    5. 日付に時刻が含まれている

    <= で月末を指定すると漏れます。< で翌月1日を指定してください。

    #VALUE! が出る

    条件範囲の行数が揃っていません。 B2:B100C2:C50 のように長さが違うとエラーになります。すべて同じ行数にするか、列全体(B:BC:C)で統一してください。

    想定より多い

    ワイルドカードが効いてしまっている可能性があります。条件の文字列に *? が含まれていると任意の文字として解釈されます。文字そのものを探すなら ~* のように ~ を付けます。

    Excelとの違い

    書式・挙動ともにExcelと同じです。 {} による配列渡しも共通です。

    Googleスプレッドシート特有の選択肢として QUERY があります。グループ別の件数を一度に出したいときは、COUNTIFSを並べるよりこちらが短く書けます。

    =QUERY(A:D, "select B, count(C) where C >= 1000 group by B", 1)

    支店ごとの件数が一度に出ます。集計表を作るならQUERYのほうが速いです。

    まとめ

    • - 書式は =COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, ...)。ペアを並べるだけ
    • - SUMIFS と違い、最初に数える範囲を書かない
    • - 期間指定は ">="&DATE(...)"<"&DATE(翌月1日)
    • - 異なる列でORを取るときは、重複分を引く
    • - 0になるときはスペース・全角半角・文字列化を疑う

    関連する関数

  • AVERAGE関数の使い方|平均が想定と違うときの原因

    AVERAGEは、指定した範囲の平均値を求める関数です。

    書き方は単純ですが、空欄と0の扱いを知らないと結果がずれます。この記事ではそこを中心に扱います。

    書式

    =AVERAGE(範囲1, [範囲2], ...)

    基本の使い方

    A
    1 80
    2 90
    3 70
    =AVERAGE(A1:A3)   → 80

    離れた範囲もまとめて指定できます。

    =AVERAGE(A1:A10, C1:C10)

    空欄と0の違い

    ここが最も重要です。

    A
    1 80
    2 (空欄)
    3 70
    =AVERAGE(A1:A3)   → 75

    空欄は「無かったこと」として扱われます。 2件で割られて75です。

    一方、A2に 0 が入っていると結果が変わります。

    (A2 = 0 の場合)
    =AVERAGE(A1:A3)   → 50

    0は1件として数えられます。 3件で割られて50です。

    「未回答」を空欄にするか0にするかで、平均が大きく変わります。未入力は空欄のままにしておくのが原則です。0を入れてしまうと、回答した人の平均が下がります。

    数式が返した空文字に注意

    =IF(A2="", "", A2*1.1)

    このような数式の結果は、見た目は空欄ですが文字列です。 AVERAGEは文字列を無視するので、この場合は空欄と同じ扱いになります。

    ただし、Excelでは範囲によってエラーになることがあります。安全に書くなら AVERAGEIF を使ってください。

    =AVERAGEIF(A:A, "<>")

    想定と合わない原因

    1. 数値が文字列になっている

    最も多い原因です。 文字列は無視されるので、その分だけ件数が減り、平均がずれます。

    確認する:

    =COUNT(A2:A100)

    COUNT が行数より少なければ文字列が混ざっています。セルが左寄せになっていないか見てください。

    2. 0が入っている

    上で書いた通りです。未入力に0を入れていないか確認してください。

    3. 非表示の行も含まれている

    AVERAGEはフィルタで隠れた行も計算に入れます。 表示中のデータだけで平均を出したいなら SUBTOTAL を使ってください。

    =SUBTOTAL(101, A2:A100)

    101 は「平均、非表示の行を除く」という意味です。

    4. 外れ値に引っ張られている

    平均は外れ値の影響を強く受けます。1件だけ極端な値があると、全体の平均が実感とずれます。

    この場合は中央値を見てください。

    =MEDIAN(A2:A100)

    平均と中央値が大きく離れていたら、分布が偏っているサインです。売上や年収のように偏りが出やすいデータでは、中央値のほうが実態を表すことが多くなります。

    両方を並べて出しておくのが実務的です。

    条件付きの平均

    条件を付けるなら AVERAGEIF / AVERAGEIFS を使います。

    =AVERAGEIF(B:B, "東京", C:C)
    =AVERAGEIFS(C:C, B:B, "東京", D:D, ">=1000")

    エラーが混ざっているとき

    範囲内に #N/A などがあると、AVERAGEもエラーになります。元のエラーを潰すのが基本です。

    =IFERROR(元の数式, "")

    "" を返せばAVERAGEは無視します。0 を返すと平均が下がるので、ここは "" にしてください。

    Excelとの違い

    AVERAGE・AVERAGEIF・AVERAGEIFS・MEDIAN はすべて共通です。書式も挙動も同じです。

    Excelには AGGREGATE(エラーを無視して集計)がありますが、スプレッドシートにはありません。代わりに QUERYFILTER を使います。

    =AVERAGE(FILTER(C:C, B:B="東京"))

    まとめ

    • – 書式は =AVERAGE(範囲)
    • 空欄は無視、0は1件として数える。未入力に0を入れない
    • – 文字列は無視されるので、混ざっていると平均がずれる
    • – フィルタ中の平均は SUBTOTAL
    • 平均と中央値を並べて見ると、分布の偏りに気づける

    関連する関数

    • AVERAGEIF — 条件に合うものだけ平均
    • SUM — 合計。文字列化の問題も同じ
    • COUNT — 文字列化の検出に使う
    • SUBTOTAL — フィルタで隠れた行を除く集計
    • 関数一覧に戻る
  • AVERAGEIF関数の使い方|条件に合うものだけ平均する

    AVERAGEIFは、条件に合う行だけの平均を求める関数です。

    SUMIF の平均版で、引数の順番も同じです。ExcelとGoogleスプレッドシートで共通です。

    書式

    =AVERAGEIF(条件の範囲, 条件, [平均する範囲])
    引数 内容
    条件の範囲 条件を判定する列
    条件 判定の内容。" で囲む
    平均する範囲 実際に平均する列。省略すると条件の範囲を平均

    SUMIF と同じ順番です(条件の範囲が先)。複数条件版の AVERAGEIFS は逆順になるので注意してください。

    基本の使い方

    A B
    1 支店 売上
    2 東京 1200
    3 大阪 800
    4 東京 1500
    =AVERAGEIF(A2:A4, "東京", B2:B4)   → 1350

    条件をセル参照にすれば切り替えられます。

    =AVERAGEIF(A:A, D1, B:B)

    条件の書き方

    条件 意味
    "東京" 完全一致
    ">1000" 1000より大きい
    "<>0" 0以外
    "<>" 空欄でない
    "東*" 「東」で始まる

    セルの値と比較するときは & で連結します。

    =AVERAGEIF(B:B, ">"&D1)

    ">D1" と書くと文字列の「D1」を探します。

    0を除いた平均

    AVERAGEIFの実務で最も便利な使い方がこれです。

    AVERAGE は0を1件として数えるため、未入力に0が入っていると平均が下がります。

    =AVERAGEIF(A:A, "<>0")

    これで0の行を除いた平均が出ます。

    空欄でないものだけなら次の形です。

    =AVERAGEIF(A:A, "<>")

    数式が返した ""(見た目は空欄)も、この書き方なら除外できます。AVERAGE を直接使うより安全です。

    外れ値を除いた平均

    極端な値を除きたい場合にも使えます。

    =AVERAGEIF(A:A, "<10000")

    10000未満のものだけで平均を出します。ただし、除外の基準を恣意的に決めると数字を作り込むことになるので、除外した条件は必ず明記してください。

    条件が2つ以上あるとき

    AVERAGEIFS を使います。引数の順番が逆になる点に注意してください。

    =AVERAGEIFS(平均する範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2)

    例:

    =AVERAGEIFS(C:C, A:A, "東京", B:B, ">=1000")

    SUMIFS と同じく、平均する範囲が最初です。AVERAGEIFとは逆なので、混同しやすいところです。

    条件が1つでもAVERAGEIFSで書くと決めてしまえば、順番の混乱がなくなります。

    #DIV/0! が出る原因

    条件に合う行が1件もない、という意味です。0で割ることになるので発生します。

    原因はほぼ次のどれかです。

    • – 条件の文字列にスペースが入っている("東京 "
    • – 全角と半角が違う
    • – 数値が文字列になっている
    • – 平均する範囲に数値が1つもない

    エラーを消す前に、条件が正しいか確認してください。

    該当なしが正常なケースなら、IFERROR で包みます。

    =IFERROR(AVERAGEIF(A:A, D1, B:B), "該当なし")

    0 ではなく「該当なし」と表示するほうが親切です。0だと「平均が0だった」のか「該当がなかった」のか区別できません。

    Excelとの違い

    AVERAGEIF・AVERAGEIFS ともに共通です。書式も挙動も同じです。

    Googleスプレッドシートでは、FILTER と組み合わせる書き方もできます。条件が複雑なときはこちらが読みやすいことがあります。

    =AVERAGE(FILTER(C:C, A:A="東京", C:C>0))

    グループ別の平均を一度に出したいなら QUERY です。

    =QUERY(A:C, "select A, avg(C) group by A", 1)

    まとめ

    • – 書式は =AVERAGEIF(条件の範囲, 条件, 平均する範囲)
    • SUMIF と同じ順番AVERAGEIFS は逆順
    • 0を除いた平均=AVERAGEIF(A:A, "<>0")
    • #DIV/0! は「条件に合う行が1件もない」という意味
    • – エラーを隠す前に、条件のスペース・全角半角を確認する

    関連する関数

  • SUMIFS関数の使い方|複数条件で合計する

    SUMIFSは、複数の条件をすべて満たす行だけを合計する関数です。

    「東京の、商品Aの、4月分の売上」のように条件が重なる集計で使います。SUMIF の複数条件版ですが、引数の順番が逆なので注意が必要です。

    書式

    =SUMIFS(合計する範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)
    引数 内容
    合計する範囲 最初に書く。実際に足す列
    条件範囲/条件 ペアで並べる。いくつでも追加できる

    SUMIF とは順番が逆です。

    =SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲)     ← 合計範囲が最後
    =SUMIFS(合計範囲, 条件範囲, 条件)    ← 合計範囲が最初

    これが最も多い間違いの原因です。条件が1つでも常にSUMIFSを使う、と決めてしまえば混同しません。後から条件を足すときも書き直しが不要になります。

    基本の使い方

    A B C D
    1 日付 支店 商品 売上
    2 2026/4/3 東京 A 1200
    3 2026/4/8 大阪 A 800
    4 2026/5/2 東京 B 1500
    5 2026/5/9 東京 A 950

    東京かつ商品Aの売上を合計します。

    =SUMIFS(D2:D5, B2:B5, "東京", C2:C5, "A")

    結果:2150(1200 + 950)

    条件はすべて満たす必要があります(AND条件)。

    条件の書き方

    SUMIF と同じです。

    条件 意味
    "東京" 完全一致
    ">1000" 1000より大きい
    ">=1000" 1000以上
    "<>東京" 東京以外
    "東*" 「東」で始まる
    "*営業*" 「営業」を含む
    "" 空欄
    "<>" 空欄でない

    セルの値と比較するときは & で連結します。

    =SUMIFS(D:D, D:D, ">"&G1)

    ">G1" と書くと文字列の「G1」を探します。 ここが最頻出の間違いです。

    日付の期間を指定する

    SUMIFSが最も活きるのがこれです。同じ列に2つの条件を付けられます。

    =SUMIFS(D:D, A:A, ">="&DATE(2026,4,1), A:A, "<"&DATE(2026,5,1))

    「4月1日以上、かつ5月1日未満」=4月分です。

    上限は < で翌月1日を指定するのが安全です。<= で4月30日を指定すると、時刻を含むデータ(4月30日 15:00 など)が漏れます。ここは実務でよく起きる漏れです。

    セルで期間を指定するなら次の形です。

    =SUMIFS(D:D, A:A, ">="&G1, A:A, "<="&G2)

    日付を文字列で直接書く(">=2026/4/1")のは避けてください。 環境によって解釈が変わります。DATE() かセル参照を使ってください。

    集計表を作る

    行に支店、列に月を置いたクロス集計表は、SUMIFSと絶対参照の組み合わせで作れます。

    =SUMIFS($D:$D, $B:$B, $F2, $A:$A, ">="&G$1, $A:$A, "<"&EOMONTH(G$1,0)+1)
    • - $F2 … 行方向は支店名(列を固定)
    • - G$1 … 列方向は月初日(行を固定)
    • - EOMONTH で月末を求め、+1して翌月1日にしている

    この1本を作って全方向にコピーすれば、集計表が完成します。 $ の付け方が肝なので、まず1セルで正しく動くことを確認してからコピーしてください。

    OR条件を書きたいとき

    SUMIFSはAND条件専用です。「東京または大阪」を出したいときは、次のいずれかを使います。

    1. 足し算する

    =SUMIFS(D:D, B:B, "東京") + SUMIFS(D:D, B:B, "大阪")

    条件が2〜3個なら、これが最も分かりやすい。

    2. 配列で渡してSUMで包む

    =SUM(SUMIFS(D:D, B:B, {"東京","大阪"}))

    {} の中に候補を並べると、それぞれの結果が配列で返り、SUMで合計されます。候補が多いときはこちらが短いです。

    3. 別リストと組み合わせる

    候補が可変なら、SUMPRODUCTQUERY のほうが保守しやすくなります。

    =QUERY(A:D, "select sum(D) where B matches '東京|大阪'", 1)

    よくある失敗

    0になる・合計が合わない

    1. 引数の順番が逆

    合計する範囲を最後に書いていませんか。SUMIFSは合計範囲が最初です。

    2. 範囲の行数がずれている

    合計範囲が D2:D100、条件範囲が B2:B50 のように長さが違うとエラーか誤答になります。すべての範囲の開始行と行数を揃えてください。 列全体(D:DB:B)で統一するのが最も安全です。

    3. 余分なスペース・全角半角

    "東京 ""東京" は別物です。"A""A" も別物です。

    4. 数値が文字列になっている

    セルが左寄せなら文字列です。COUNT で確認できます。

    5. 日付に時刻が含まれている

    <= で月末を指定すると、時刻付きのデータが漏れます。< で翌月1日を指定してください。

    #VALUE! が出る

    範囲の大きさが揃っていません。すべての範囲を同じ行数にしてください。

    Excelとの違い

    書式・挙動ともにExcelと同じです。 {} による配列渡しも共通です。

    Googleスプレッドシート特有の選択肢として、QUERY があります。条件が複雑になったり、グループ別の集計表を一度に作りたい場合は、SUMIFSを並べるよりQUERYのほうが短く書けます。

    =QUERY(A:D, "select B, sum(D) where A >= date '2026-04-01' group by B", 1)

    支店ごとの合計が一度に出ます。SUMIFSを支店の数だけ並べる必要がありません。

    まとめ

    • - 書式は =SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, ...)
    • - 合計範囲が最初SUMIF とは逆
    • - 条件が1つでもSUMIFSで書くと決めれば混同しない
    • - 期間指定は ">="&DATE(...)"<"&DATE(翌月1日)
    • - OR条件は足し算か {} で渡す
    • - 範囲の行数は必ず揃える

    関連する関数

  • SUMIF関数の使い方|条件に合うものだけ合計する

    SUMIFは、条件に合う行だけを合計する関数です。「東京の売上だけ足したい」「A商品の数量だけ数えたい」といった集計で使います。

    Excel・Googleスプレッドシートの両方でまったく同じ書き方で動きます。

    書式

    =SUMIF(条件の範囲, 条件, [合計する範囲])
    引数 内容
    条件の範囲 条件を判定する列
    条件 判定の内容。文字列や比較式は " で囲む
    合計する範囲 実際に足す列。省略すると条件の範囲を合計

    引数の順番に注意してください。 条件の範囲が先、合計する範囲が後です。SUMIFS は逆順(合計する範囲が先)なので、混同しやすいところです。

    基本の使い方

    A B C
    1 支店 商品 売上
    2 東京 A 1200
    3 大阪 A 800
    4 東京 B 1500
    5 大阪 B 950

    東京の売上だけを合計します。

    =SUMIF(A2:A5, "東京", C2:C5)

    結果:2700(1200 + 1500)

    A列から「東京」を探し、その行のC列を足しています。

    条件をセル参照にすれば、入力で切り替えられます。

    =SUMIF(A:A, E1, C:C)

    E1に支店名を入れると、その支店の合計が出ます。列全体で指定すれば、行が増えても数式を直す必要がありません。

    条件の書き方

    条件はただの一致だけでなく、比較や部分一致も書けます。

    条件 意味
    "東京" 東京と完全一致
    ">1000" 1000より大きい
    ">=1000" 1000以上
    "<>東京" 東京以外
    "東*" 「東」で始まる(前方一致)
    "*店" 「店」で終わる(後方一致)
    "*営業*" 「営業」を含む
    "?京" 2文字で2文字目が「京」

    比較演算子は必ず " の中に入れます。 =SUMIF(C2:C5, >1000) はエラーになります。">1000" と書いてください。

    セルの値と比較したいとき

    比較演算子とセル参照を組み合わせるには、& で連結します。

    =SUMIF(C2:C5, ">"&E1)

    E1に1000が入っていれば「1000より大きい」の意味になります。">E1" と書くと、文字列の「E1」を探しに行ってしまうので注意してください。ここは最も間違えやすい箇所です。

    ワイルドカード

    * は任意の文字列、? は任意の1文字です。

    =SUMIF(B2:B5, "A*", C2:C5)

    商品名が「A」で始まるものだけ合計します。

    *? そのものを検索したい場合は、前に ~ を付けます("~*")。

    日付を条件にする

    日付は文字列として書くと期待通りに動かないことがあります。DATE 関数か、セル参照を使うのが確実です。

    =SUMIF(A2:A100, ">="&DATE(2026,4,1), C2:C100)

    「特定の月だけ」を出したい場合は、範囲の上限と下限が要ります。SUMIFは条件を1つしか取れないので、引き算で表現します。

    =SUMIF(A:A, ">="&DATE(2026,4,1), C:C) - SUMIF(A:A, ">="&DATE(2026,5,1), C:C)

    4月以降の合計から5月以降の合計を引く=4月分。動きますが読みにくいので、素直に SUMIFS を使うほうがいいです。

    =SUMIFS(C:C, A:A, ">="&DATE(2026,4,1), A:A, "<"&DATE(2026,5,1))

    条件が2つ以上あるとき

    SUMIFは条件を1つしか取れません。「東京」かつ「商品A」のような集計には SUMIFS を使います。

    =SUMIFS(C2:C5, A2:A5, "東京", B2:B5, "A")

    条件が1つでもSUMIFSで書いてしまうという方針もあります。後から条件を足すときに書き直さずに済むためです。

    よくある失敗

    合計が合わない・0になる

    1. 引数の順番が逆

    =SUMIF(合計範囲, 条件, 条件範囲) と書いてしまうケース。SUMIFは条件の範囲が先です。

    2. 範囲の行数がずれている

    条件の範囲が A2:A100、合計する範囲が C2:C50 のように長さが違うと、正しく対応しません。両方の開始行と行数を揃えてください。 列全体(A:AC:C)で指定するのが最も安全です。

    3. 余分なスペース

    "東京 ""東京" は別物です。見た目では分かりません。疑わしいときは元データを TRIM で整えます。

    4. 数値が文字列になっている

    他システムから貼り付けたデータでよく起きます。セルが左寄せになっていたら文字列です。合計対象が文字列だと0になります。

    5. 比較演算子とセル参照を & でつないでいない

    ">"&E1 が正解です。">E1" は文字列の「E1」を探します。

    #VALUE! が出る

    範囲の指定が不正です。別ファイルへの参照が閉じている場合にも出ます。

    Excelとの違い

    書式・挙動ともにExcelと同じです。 ワイルドカード、比較演算子、& での連結もすべて共通です。

    違いは次の点だけです。

    • – Excelには SUMIF の代わりに使える SUMPRODUCT の高速版がありますが、実務では差を感じません
    • – Googleスプレッドシートでは、QUERYFILTER という強力な代替手段が使えます

    条件が複雑になってきたら、スプレッドシートでは QUERY を検討する価値があります。SQLに近い書き方で、集計とグループ化を一度に書けます。

    まとめ

    • – 書式は =SUMIF(条件の範囲, 条件, 合計する範囲)
    • 条件の範囲が先SUMIFS とは順番が逆
    • – 比較演算子は ">1000" のように " で囲む
    • – セル参照と組み合わせるときは ">"&E1
    • – 条件が2つ以上なら SUMIFS
    • – 合わないときは範囲のずれ・スペース・文字列化を疑う

    関連する関数

  • COUNTIF関数の使い方|条件に合う件数を数える

    COUNTIFは、条件に合うセルの個数を数える関数です。「東京の件数」「未処理の件数」といった集計に使います。

    合計ではなく件数を数える点だけが SUMIF との違いで、書き方の考え方は同じです。Excel・Googleスプレッドシート両方で同じ書式が使えます。

    書式

    =COUNTIF(範囲, 条件)
    引数 内容
    範囲 数える対象の範囲
    条件 判定の内容。文字列や比較式は " で囲む

    引数は2つだけです。SUMIF と違い、「数える範囲」を別に指定する必要はありません。

    基本の使い方

    A B
    1 支店 売上
    2 東京 1200
    3 大阪 800
    4 東京 1500
    5 名古屋 950
    =COUNTIF(A2:A5, "東京")   → 2

    数値の条件も同じように書けます。

    =COUNTIF(B2:B5, ">=1000")   → 2

    条件をセル参照にすれば、入力で切り替えられます。

    =COUNTIF(A:A, D1)

    条件の書き方

    条件 意味
    "東京" 東京と完全一致
    ">1000" 1000より大きい
    ">=1000" 1000以上
    "<>東京" 東京以外
    "" 空欄
    "<>" 空欄でない
    "東*" 「東」で始まる
    "*店" 「店」で終わる
    "*営業*" 「営業」を含む

    セルの値と比較したいとき

    比較演算子とセル参照を組み合わせるには、& で連結します。

    =COUNTIF(B:B, ">"&D1)

    ">D1" と書くと文字列の「D1」を探しに行きます。 ここが最も多い間違いです。

    重複チェックに使う

    COUNTIFの実務での最大の用途がこれです。

    重複している行に印を付ける

    =IF(COUNTIF(A:A, A2) > 1, "重複", "")

    A列全体で自分と同じ値を数え、2件以上あれば重複と判定します。この数式を下方向にコピーするだけで、重複が一目で分かります。

    2件目以降だけに印を付ける

    上の書き方だと、重複している行がすべて「重複」になります。1件目は残して2件目以降だけ消したい場合は、範囲を「自分の行まで」に限定します。

    =IF(COUNTIF($A$2:A2, A2) > 1, "削除対象", "")

    範囲の開始だけを絶対参照($A$2)にするのがポイントです。下にコピーすると範囲が $A$2:A3$A$2:A4 と伸びていき、「ここまでに自分と同じ値が何件あったか」を数えます。

    入力規則で重複を防ぐ

    データの入力規則 → カスタム数式に次を入れます。

    =COUNTIF(A:A, A1) = 1

    同じ値が既にあると入力できなくなります。後から掃除するより、入れさせないほうが確実です。

    2つのリストを突き合わせる

    「Aのリストにあって、Bのリストにないもの」を探すのにも使えます。

    =IF(COUNTIF(B:B, A2) = 0, "Bに無い", "")

    VLOOKUP#N/A を見る方法もありますが、存在確認だけならCOUNTIFのほうが素直です。エラー処理が不要になります。

    リストに含まれるか判定する

    「東京・神奈川・千葉・埼玉のどれかか」を判定したいとき、OR を並べると長くなります。

    =IF(OR(A2="東京", A2="神奈川", A2="千葉", A2="埼玉"), "首都圏", "地方")

    別シートにリストを作れば、COUNTIFで1行で書けます。

    =IF(COUNTIF(リスト!A:A, A2) > 0, "首都圏", "地方")

    候補が増えても数式を触らずに済みます。 候補が5つを超えたらこちらに切り替えるのが実用的な目安です。

    条件が2つ以上あるとき

    COUNTIFは条件を1つしか取れません。「東京」かつ「1000以上」のような判定には COUNTIFS を使います。

    =COUNTIFS(A2:A5, "東京", B2:B5, ">=1000")

    COUNT・COUNTAとの違い

    関数 数えるもの
    COUNT 数値が入っているセル
    COUNTA 空欄でないセル(文字列も含む)
    COUNTIF 条件に合うセル

    「入力済みの行数を数えたい」なら COUNTA です。COUNTは数値しか数えないので、文字列の列に使うと0になります。

    注意: 数式が返した ""(空文字)は、見た目は空欄ですが COUNTA では1件として数えられます。ここは実務でよく引っかかります。

    よくある失敗

    数えられない・0になる

    1. 余分なスペース

    "東京 ""東京" は別物です。元データを TRIM で整えてください。

    2. 数値と文字列の食い違い

    101(数値)と "101"(文字列)は別物です。セルが左寄せなら文字列です。

    3. 比較演算子とセル参照を & でつないでいない

    ">"&D1 が正解です。

    4. 全角と半角

    "ABC""ABC" は一致しません。

    意図より多く数えられる

    ワイルドカードが効いてしまっている可能性があります。検索したい文字列に *? が含まれていると、任意の文字として解釈されます。文字そのものを探すなら ~* のように ~ を付けてください。

    部分一致してしまう

    COUNTIFは、条件に * を書かなければ完全一致です。ただしセル内改行や不可視文字が入っていると、一致しないのに一致しているように見えることがあります。LEN() で文字数を確認すると判別できます。

    Excelとの違い

    書式・挙動ともにExcelと同じです。 ワイルドカード、比較演算子、& での連結もすべて共通です。

    Googleスプレッドシート特有の利点として、QUERY を使うとグループごとの件数を一度に出せます。

    =QUERY(A:B, "select A, count(B) group by A", 1)

    COUNTIFを支店の数だけ並べる代わりに、この1行で全支店の件数が出ます。集計表を作るならQUERYのほうが速いです。

    まとめ

    • – 書式は =COUNTIF(範囲, 条件)
    • – 比較演算子は ">1000" のように " で囲む
    • – セル参照と組み合わせるときは ">"&D1
    • 重複チェックの定番COUNTIF(A:A, A2) > 1
    • – 2件目以降だけなら COUNTIF($A$2:A2, A2) > 1
    • – 条件が2つ以上なら COUNTIFS

    関連する関数

    • COUNTIFS — 条件が複数あるときの件数
    • COUNT — 数値の入ったセルを数える
    • SUMIF — 条件に合うものを合計する
    • UNIQUE — 重複を除いた一覧を出す
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